Last Updated 2024.06.03

Chapter 2:ソフトウェア音源・ピアノロールの使い方

曲作りの基本は、ドラム・ベース・シンセ等のパートに対応したソフトウェア音源のトラックを作成し、その中にリージョンという音符を入れる箱を作成し、さらにその中にピアノロールを使って音程やリズムの種類・長さ・音の配置を打ち込んでいきます。

2-1-1. ソフトウェア音源トラックの作成

[ 操作 ]
方法1:メインウィンドウ上部(トラックリストの上)にある「+」アイコンをクリック→「MIDI」「パターン」「Drummer」「オーディオ」から「MIDI」「ソフトウェア音源」を選択→作成

方法2:トラックリストの空欄を右クリック→「新規ソフトウェア音源トラック」を選択(ショートカット:cmd+opt+S)

2-1-2. 音源プラグイン・音色の選択

方法1:ライブラリウインドウから選択
画面左のライブラリウインドウを開き、その中からジャンル・音色を選択する方法です。Logic Pro標準搭載の音源は、基本的にここで読み込むことが出来ます。また、ウインドウ上部の「ライブラリ」の右側のライブラリ選択を利用したり、その下のキーワード検索機能(「サウンドを検索」と書いてある部分)を利用することによって、音色を絞り込むことも出来ます。音色を選択することにより、対応のプラグインとエフェクトの設定が自動的に読み込まれます。

方法2:音源プラグインを直接読み込む
画面左のインスペクタウインドウの中央付近にある緑色のアイコン「音源プラグイン選択・編集ボタン」の右端をクリックし、直接音源プラグインを読み込む方法です。外部の音源はこちらから読み込む必要があります。また、緑色アイコンの中央をクリックすると、音源プラグインのエディットが可能です。

↑音源プラグイン選択・編集ボタン

操作例:Magical 8bit Plug 2の起動方法
音源プラグイン選択・編集ボタン(緑色)の右端をクリック→「AU音源」にカーソルを合わせる→「Ymck」「Magical 8bit Plug 2」の順にカーソルを合わせ、最後に「ステレオ」をクリック

2-2-1. リージョンの新規作成・編集

1:新規作成

[ 操作 ]
リージョンを作成したいトラックのライン上の、リージョンを作成したい箇所を右クリック→「MIDIリージョンを作成」を選択

2:リージョンの拡大・縮小

[ 操作 ]
拡大・縮小したいリージョンの端(下半分)をドラッグする

3:リージョンのループ(繰り返し)

[ 操作 ]
拡大・縮小したいリージョンの右端(上半分)をドラッグする

元のリージョンを編集するとループ先全てに反映されるので、繰り返しの多いトラックに使うと調整やエディットが楽になります。

4:リージョンの分割

[ 操作 ]
分割したい場所に再生ヘッダを移動→分割したいリージョンを選択→編集→分割→リージョンを再生ヘッド位置で(ショートカット:cmd+T)

2-3-1. ピアノロールの基本機能・操作

1: メインウィンドウ
この部分に、マウスやMIDI鍵盤を使用して音階・音調・音の強さ等の情報を入力していきます。
2:ツール選択
メインウィンドウをクリックしたときの動作(左アイコン)、cmdキーを押しながらクリックしたときの動作(右アイコン)を選択します。
3:プレビュー再生
小さな再生アイコン(▶️)をクリックすると、リージョン内をソロでループ再生出来ます。
4:ズームスライダー
スライダーを動かし、縦横方向にメインウィンドウを拡大・縮小具合を調整します。
5:鍵盤
横列の音階を確認するための鍵盤です。クリックして音を出すことも可能です。ドラム音源の場合は、その音階に割り振られた音色(楽器)が表示されることもあります(下記参照。全てのドラム音源で表示されるわけではありません)

6: タイムクオンタイズ
選択した音符のタイミングを一定の間隔に揃えたり、音のハネ具合を調整したりします。鍵盤でリアルタイム入力したときの微妙なズレを修正するときにも使います。
7:ベロシティ
選択した音符の強さ(鍵盤を叩く強さ・音量)を調整します。

2-3-2. ピアノロールのツール選択

左右いずれかのツール選択(2-3-1参照)アイコンをクリックすると、上記のようなツールを選択出来ます。使い方は様々ですが、ピアノロールに音符を入力するにあたっては、下記のいずれかが使いやすいのではないでしょうか。主なツールの機能は、下記の通りです。

ポインタツール:特定の音符を選択する
鉛筆ツール:クリックした箇所に、音符を登録(描画)する。長さやベロシティ(強さ)は、直前に入力した状態が反映される。
消しゴムツール:クリックした音符を削除する。

パターン1:クリック(左)→ポインタツール・cmd+クリック(右)→鉛筆ツール
普通にクリックすると音符の選択(shift+クリックで複数選択)、cmd+クリックで音符を入力するパターンです。音符を削除するときは、選択→deleteキーでOKです。

パターン2:クリック(左)→鉛筆ツール・cmd+クリック(右)→消しゴムツール
細かいエディットは後にして、とにかくひたすら音符を入力したいときは、こちらのパターンでもいいかもしれません。

2-3-3. ベロシティ(音の強さ)の設定

[ 操作 ]
単独で変更する場合:変更したい音符を選択(選択すると、ベロシティのスライダーが現在の値に移動する)→ベロシティのスライダーを動かすと、それに応じてベロシティの値が変化し、音に反映される。

[ 操作 ]
値の異なる複数の音を変更する場合:変更したい音符を選択(ベロシティのスライダーが選択した中の最小値に移動する)→ベロシティのスライダーを動かすと、それに応じてベロシティの値が相対的に変化し、音に反映される。(写真中央・ベロシティの数値は異なるまま、全体的に上下する)
異なるベロシティの値を統一したうえで調整したい場合は、opt+shiftキーを押しながらスライダーを動かす。(写真下・ベロシティの値が統一されてから全体が上下する)


*標準設定では、ベロシティの値がピアノロールのコマの色に反映されるようになっています。